長野県でドイツスズランが見られるそうです

長野県の入笠山は自生のすずらんが有名なのだが、最近、ドイツスズランを大量に植えたそうだ。目的は、観光客を呼び込むためらしい。自生のすずらんは見栄えがよくないので、派手なドイツスズランの方がいいという判断をしたのだろう。

地元の人達は、そこのスズランは見に行かないそうだ。地元の人に聞いた話だ。わざわざ人間が植えた花と、昔から自分の力で咲き続けてきた花、地元の人達が見たいのは後者だということなのだろう。

観光客の皆さんが期待しているのはどちらなのだろうか? もちろん、場所を間違えなければ、今でも自生のすずらんを見ることはできるし、わざわざ長野県に日本種ではなくドイツのスズランを見に行きたいという人がいても別に不思議ではない。もっとも、私は特に見たいとは思わない。人間の手で意図的に作られたものを見てまわる時間があったら、自然そのものを見ておきたい。美しさというのは、色や形ではなく、それが自然の姿だというところにもあるのだ。

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