Windows を起動・再開するときに Copyright が表示されます

日本の著作権法でも、プログラムの著作物という言葉がわざわざ使われていて、プログラムは著作物の一つと認識されている。しかし、プログラムは著作物なのだろうか。誰が書いても同じようになるものに対して著作という言葉を使うのは妥当だろうか。

そのような議論が、プログラムが市場に出回り始めた初期の頃からさかんに行われた。実際、アルゴリズムのような手順そのものは著作物ではないとするのが通説となっている。

プログラムはその原理を使うだけでなく、そこに創作性、オリジナリティが見られるものとして初めて著作物としてみなされるのである。実際にプログラムを作った経験がある人なら体感的に理解できると思うが、極めて簡単なロジックを実装するだけであっても、プログラムというのは実によく個性が表れる。その意味でもプログラムが著作物だというのは理解できる。

しかし、Windows が Copyright を表示するとき、それは何を意味しているように見えるだろうか。私が最初に頭に思い浮かべるのは、勝手に copy するなという現実的な話だ。初期の市販OSはあまりにコピーされすぎた。だから copyright という複製権の主張がいかにも納得できるのである。

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