コンピュータを動かすにはプログラムが必要です

何を馬鹿なことを今更と思われるかもしれないが、…

昨日の社長日記に天気予報とフェイルセーフの話を書いた。雪になる可能性があったら、雪が積もると交通機関に影響が発生し、危険な事態も考えられるから、そちらにシフトした予報をした方が安全ではないか、そういう趣旨である。

ところが、今日のテレビのニュースを見ていると、昨日の朝に首都圏の通勤ラッシュが一部の路線で大混乱になったというのである。原因は、積雪を見込んで間引き運転をしたために、必要な人数を輸送できなくなったためらしい。ホームが満員で降りた人が動けないといった画面も出ていた。雪は殆ど積もらなかったのだから、こんな混雑になる必要はないのだ。

この時に、テレビに出ていた解説の人が、昔はダイヤを引き直すプロがいて、状況が変わったらすぐに修正して対応できた、今はコンピュータで管理しているために、一旦変更したダイヤを元に戻すのが難しい、という話をしていたのである。

そんな馬鹿な話はない。シミュレーションというのはコンピュータの最も得意とする分野である。状況が変わったら瞬時に元に近い運航ダイヤに戻すなんて朝飯前のはずだ。しかし、現実にそれができない。だとしたら、理由は想像できる。天候に応じてダイヤを修正した後、簡単に戻すための機能がないのである。

いくらコンピュータが何でもできるといっても、プログラムしてない動作をすることはできないのだ。

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