今日から消費税率が8%です

NHKのニュースでやっていたのだが、低所得者ほど家計への負担が重くなるという。この意味が分からない。消費税というのは、消費する金額に対して課税される。普通、低所得者ほど消費金額は少ないから、消費税の金額も少ない。だったら負担も軽いという考え方もできるはずだが、このニュースで言いたいのは、支払う税額ではなく、年収に対する税金の割合が高くなるということらしい。

これはある意味当然の現象である。所得が少ないほど、稼いだお金が出ている率は高くなる。貯金する余裕がない。所得中の消費金額の率が高ければ、所得税の占める率も高くなる。そもそも増税しようというのだから、所得が増えなければ税金が占める割合は増えて当然である。

テレビを見ていたときに思ったのだが、私が見た番組では、この割合だけを紹介していた。金額は言わなかったので、実際に払う税額は高所得者の方が多いということが分からない。グラフで税率の比較をするあたりなど、逆に低所得者の方がたくさん税金を払っているような錯覚を感じた。

金額を出したら「負担が増える」という印象は弱まってしまう。視聴者を誘導することが目的なら、意図的に重要な情報を隠すというのは、ありふれているがうまいやり方だと思う。

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