こんな質問がありました

ある商品の定価を1割増やすと100円高くなるとする。この商品の定価を1割ではなく3割増やしたら何円高くなるか。という質問があった。

この質問を書いた人は、1割増やすと100円高くなるのだから元の定価は1000円であることが分る。だから、3割増やしたら1000×1.3=1300円だ、従って300円高くなるはずだ、そのような考え方をしたのだが、もっと簡単な方法はないかというのだ。私としては、この人が「1割で100円高くなるのだから3割なら300円高くなる」という発想をしなかった理由が思いつかなかった。うっかりにしては凄すぎる。2割は1割の2倍、というような感覚が欠落しているのだろうか?

話は変わって、あるプリントをコピーしなければならない。私の持っているプリンタはスキャナの機能も持っていて、見積書を作成するときに何度かスキャンしているから手順も分っている。そこで、このプリントをまずスキャンして、そのデータをプリントすればいいのではないかと考えて、実際やろうとした。

しかし、よく見るとこのプリンタには「コピー」というボタンがある。スキャンする機能とプリントする機能があるのだから、わざわざスキャンしたデータをpcに取り込まなくても、プリンタだけでコピーできるのだ。考えてみたら当たり前のことではないか。

何かいい勝負をしたような気がする。

元の質問に戻ってみると、もし割合の知識として何割というところから10割を求めるという問題ばかり解いていると、まず10割を求めるものだという先入観が身に付いてしまうのかもしれない。

 

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