社長の記者会見、退任ということで次の段階に進んだようだが、経営陣がどこまで把握していたかという点で気になるのが、「把握していたか」ではなく「把握し得るのか」だ。どう頑張ってもトップが全てを把握するというのは不可能だろうし、むしろ信頼できる部下に任せておいて責任者は責任を取る、というのがあるべき姿ではないかと思う。
そこで重要なのが「把握し得る」ということだ。悪いことを考える人がいるという前提のとき、当然それは隠そうとするだろうから、どうやって発見できるかという話になってくる。今回のような問題なら、監視カメラで全社員の全行動を記録することである程度解決しそうだが、そうなると録画データを細工する人も出てくるだろう。リアルタイムでAIが監視するというのはどうだろうか。
全社員が善人という組織が理想なのかもしれないが。