今の日本は少子化が大問題とされているが、少子化となる原因の一つに、子育ての費用が高いことが指摘されている。特に教育費はかなりの負担になる。
1900年から2000年にかけて、日本の人口は増え続けた。この時子供が増えたのはなぜか。今と比べると2つの違いがある。まず、子供は単にコストのかかる存在ではなく、労働力としても重宝したということ。「君たちはどう生きるか」には、小学生が生活のために働くシーンが出てくる。松下幸之助さんは小学校を中退して丁稚奉公に出ている。さらに年齢が上がれば本格的な労働力として、一家を支えることになる。高校、大学には行かないから、そもそも学費がかからないのだ。
もう一つの要因は、子供の死亡率。死亡率が高いと、子供が少ないことは不安要因になってしまう。
子供の死亡率を上げるという政策は有り得ないから無視するとして、高校、大学に進学しないで働く社会にシフトすることで教育コストを減らす、という政策には意味があるだろうか。
今の日本は行きたくない人まで高校、大学に行っているように見える。そのような人はコストに見合った能力を得ていないのではないか。大学に行く理由は「遊びたいから」だという高校生がいる。それで得るものがあるのなら悪くはないのだが。