オリンピックと酒

オリンピックの観客に酒を提供するかどうか検討しているという。スポンサーに酒類の製造・販売メーカーもあるのに酒類禁止はどうなんだ、という話らしい。

ところで、新型コロナウイルスの感染力と酒を飲むことの関連性について、例えば酒を飲むことで感染しやすくなるとか、感染力が高まるというエビデンスはなかったと思う。原理的にも、酒を飲むことでウイルスが生成されるといったことは有り得ない。感染はコロナに感染した人から伝染することによって起こるのである。

実際に感染拡大時に酒類提供を禁止して効果が得られているが、これは酒が飲めないので客が来なくなって減少したり、滞在時間が短くなる結果、感染機会が減る。あるい酒に酔った人がマスクをしないで出歩いてしまうため感染しやすいのでは、などと言われている。間接的要因としては飲酒の影響はあるのだ。

オリンピックの場合は酒を提供してもしなくても、観客の人数や滞在時間は変わらないだろう。従って、酒を提供してもあまり影響はないような気がする。ただ、酔った人が羽目を外す可能性は否定できない、むしろ絶対に外す。そこをどう考えるかである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*