算数を使いこなせない人が案外いそうな気がします

とある掲示板で見かけた質問である。高校を辞めて高卒認定で大学受験する人はどれ位いるか。大雑把な数字だが、大学に進学する人は毎年約60万人程度だったと思う。この中に、高認の人はどの程度いるのか。

大学に入るための条件には、高校を卒業しているか、それに相当する学力があることを証明する試験に合格しなければならない。これが昔は大検と呼んでいた制度で、今は高認と呼ばれている。

高認に合格して大学を受験する人が何人いるかというのだが、実は文部科学省が調査結果を発表していて、高校中退で高認に合格した人数は正確に知ることができる。平成25年度の場合、4,767名である。

また、高認に合格した人にアンケートを行っていて、高認に合格した人の中で大学を受験した人は33.8%であることも分かっている。

残念ながら、高認で大学受験した人の中に高校中退した人がどの位いるのかは分からない。高校中退ではなく中卒から高認に合格した人もいるのだ。しかし、仮に高校中退した人の33.8%が大学を受験したとしたら、約1,600人が高校中退してから高認を取得して大学を受験しただろうと推測することができる。

これは単純な計算なので、小学生程度の算数の知識でできることなのだが、この程度のことを質問する人が非常に多いような気がする。実は小学生程度の算数の知識といえども、実生活で応用するのはなかなか難しいのかもしれない。

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