わらしべ長者という話がある。説明するまでもないと思うが、今回気になったのは「わらしべ」の「しべ」というのはどういう意味なのかということだ。この話は今昔物語集に元の話があって「藁稭長者」と書くらしいから、「稭」という漢字の意味が分かればいい。これは藁の茎のところのことらしい。ミゴという読みもあるようだ。
そこで気になったのは「おしべ」の「しべ」である。こちらは漢字で「雄蕊」と書く。こちらは辞書には「花のしべ」と書いてあるからそのまんまというか、意味が分かったようで分からない。いずれにしても、漢字がこれだけ違うのだから意味も違うのは間違いなさそうだ。
ネットでわらしべ長者的に物々交換をしていって最後に宝物になるというストーリーがいくつかあったような気がするが、経済原理の根本的なところを象徴しているようで面白い。